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・自動車購入時2
・あとがき
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自動車購入時2
先週から、愛知県瀬戸市にお住まいのくまいりえさんのリクエストにお応
えして、「自動車」のテーマでお伝えしています。
前回は、車を買うかどうか検討する時のお話でしたが、今回は、実際に買う
時に気を配りたい、そして、得をするポイントです。
★低燃費
乗れる人数や予算など条件が決まったら、最も重視してほしいのが燃費で
す。
燃料の使用量が少ない方が、二酸化炭素を出す量がその分少ないということ
になるからです。
排気量は少ない方がいい、オートマチックよりマニュアルの方がいい、車
の重量は軽い方がいいといったことが、一般的には言えますが、そうしたも
のをひっくるめた結果が燃費ですから、その数値をカタログなどで比較して
みましょう。
燃費の数値は、一定の条件で走った時の燃費、10・15モード走行燃費で見
ます。
一般に、実際の走行では、この数値より悪くなりますが、比較の参考にはな
ります。
燃費などを比較するには、環境に配慮した商品の購入を勧めている、グリー
ン購入ネットワークのデータベース
(http://www.gpndb.jp/)が便利です。
ガソリン車、ディーゼル車それぞれ、排気量別に一覧できるようになってい
ます。
さらに、燃費だけでなく、1km走るごとに出る二酸化炭素の量も記載されてい
ます。
今月25日に新車の情報も加わるそうです。
ただし、国産車のみの掲載です。
国土交通省も、自動車の燃費の数値を公表しています。
(http://www.mlit.go.jp/jidosha/nenpi/nenpilist/nenpilist.html)
メーカーごとなので、一覧性はやや劣りますが、輸入車の情報もあります。
カタログの数値といえば、最大トルクや最大出力を比較する方もいらっしゃ
いますが、これはあまり意味がないと思います。
なぜなら、ライセンスを取って、サーキットで走るのでもない限り、フルパ
ワーを出すような機会はほとんどないし、環境のことを考えれば、アクセル
をできるだけ踏み込まなくて済む運転をした方が良いからです。
あえて見るなら、回転数が低い所でのトルクです。
これが大きいと、あまり回転数を上げなくてもスムーズに加速できるので、
燃費良く走れるのです。
★低排出ガス
ガソリン車の排ガスに含まれる、有害物質の量に関する国の基準が、2000
年に厳しくなり、その基準と比べてさらに排ガスがきれいな車を認定する制
度ができました。
カタログやコマーシャルで1〜3つの星が並んだマークを御覧になった方も
いらっしゃるでしょう。
8万(軽は6万)km走ったあと、一定の走り方をした時に出る排ガスを測定、
2000年の基準より、25%以上有害物質の量が少なければ1つ星、同じく50%以
上少なければ2つ星、75%以上少なければ3つ星です。
ガソリン車と基準が一緒ですから、ディーゼル車にとっては厳しく、星を得
ているディーゼル車はないようです。
低燃費と、有害物質の削減を両立させるのは簡単ではありません。
例えば、直噴エンジンなどは、燃費を良くしますが、有害物質は出やすくな
るのです。
3つ星で、燃費が、燃料1リットルあたり25km以上の車は、ハイブリッド車
の、ホンダ・シビックハイブリッド(29.5km/l)と、トヨタ・プリウス(29.0k
m/l)そして、軽自動車のダイハツ・ミラ TV(27.5km/l)の3車種しかありませ
ん。(2001年度末現在) ※トヨタ・プリウスはその後、マイナーチェンジにより(31.0km/l)となりまし た。(2002/10/7加筆)
★グリーン税制
低排出ガス車で、低燃費車だと、自動車税が安くなります。
いずれも、ガソリン車は2010年度、ディーゼル車は、2005年度の燃費の基準
を達成していることが条件で、1つ星なら約13%、2つ星なら約25%、3つ星な
ら約50%、自動車税が、登録の翌年度から2年間安くなります。
逆に、登録から11年を超えるディーゼル車や、13年を超えるガソリン車は
約10%自動車税が高くなります。
安くなる方はいいとして、高くなる方は、どうして排ガスの有害物質の量
や燃費の数値ではなく、年数なのかちょっと納得できません。
数値にすると、新しくても基準を満たせない車が出てくるからかもしれま
せんが、目的は、古い車を買い換えてもらうことではなく、有害物質を多く
出したり、燃費が悪い車を減らすことのはずです。
メーカーから文句が出たり、海外から、非関税障壁だと圧力がかかったと
しても、そこは頑張って筋を通してほしかったと思います。
また、自動車取得税も、割引があります。
○低公害車を買った場合
・ハイブリッド乗用車
2.2%軽減
・電気、圧縮天然ガス、メタノール車
2.7%軽減
○低排出ガス車で、低燃費車を買った場合
取得価格から30万円を控除
○古いディーゼル車を、最新の規制に合う車に買い換えた場合
・自動車NOx・PM法の特定地域内
2.3%軽減
・自動車NOx・PM法の特定地域外
0.5%軽減
どこが特定地域かは、環境省のWebサイトなどで分かります。
(http://www.env.go.jp/air/car/pamph/06.pdf)
例えば、トヨタのプリウスの場合で見ると、自動車税と自動車取得税を合
わせて、17万8千円のところが、8万8千円安い、9万6千円で済みます。
★タコメーター・燃費表示付き
エンジンの回転数を表示する、タコメーターは、燃費のいい運転を心がけ
る時に便利なものですから、タコメーターの付いている車にしましょう。
最近は、もっと便利な、瞬間や、平均の燃費を表示してくれる車もありま
す。
この表示を参考にすれば、燃費のいい運転方法を身に付けられますから、
本当は、全車種に付けてほしいところです。
みなさんも、「ほかにこんなものがある」「こんな技がある」といった情
報がありましたら、お知らせください。
また、「今度、これを買おうと思っているんだけど、どんなものがいいか
な?」とか、「古くなって、捨てようと思っているものがあるんだけど、何
かに使えるかな?」といった、リクエストもありましたら、どしどしお寄せ
ください。
優先してお調べいたします。
→メール:eco@otomi.tv
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あとがき
先日、うれしいニュースが入ってきました。
日本経団連の奥田碵会長が、今月10日の記者会見で、「環境税を前向きに検
討する」と発言したのです。
環境税の導入は、内容にもよりますが、直接的に地球温暖化を抑制できる
だけでなく、集めた税金を温暖化抑制技術の開発や振興に投入することで、
より大きな温暖化抑制効果や、進んだ環境技術を活用することによる経済効
果も期待できます。
これまでの経済界は、「経済活動に支障をきたす」とか、「国際的な競争
力が落ちる」といった理由で、基本的には「反対」という姿勢でした。
ですから、今後、経団連内部の激しい反発もあるかもしれませんが、奥田
会長には、是非とも、それに負けず、実効性のある環境税の導入に向けて、
財界トップの立場から、政府や議会、省庁をリードしていっていただきたい
と思います。
ただ、純粋な増税は、庶民にはこたえるので、消費税を3%にするとか、い
っそのこと全廃するとかして、その代わりの財源として、環境税を導入する
のが良いのではないでしょうか。
いずれにしても、「環境に優しい生活をした方がお得」という、エコライ
フの努力が報われる税制にしてほしいものです。
インターネットeco放送局 otomi.tv 代表 富永秀一
●‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥● お得で楽しいエコライフ小技集 vol.24 ☆編集・発行 インターネットeco放送局 otomi.tv
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