|
|
|
|
|
|
|
|
vol.11 2002/03/15発行 ★ポケットティッシュ★ |
|
|
◎メニュー◎ ・ポケットティッシュ ・あとがき
----▼------------------------------------------------------ ポケットティッシュ
"エコ技"、今回は、前回の「ハンカチ」とペアで持つことが多い、「ポケ ットティッシュ」です。
ポケットティッシュは、人通りの多い町中では、宣伝のため、無料で配ら れていますので、よく町中に出かける人は、買う必要がないと思います。 しかし、無料でもらう機会が少ない人は、次のようなポイントで購入しましょ う。
★再生紙
再生紙でできたティッシュがいろいろ出ています。 ティッシュは、使ったら捨ててしまうものですから、バージンパルプのもの を使うなんて、もったいないですよね。 また、こうした環境に配慮した商品を置いているかどうかで、買い物をす るお店も選びましょう。 ネット上で売っているサイトもありますが、数百個単位のところが多いのが 難点です。
普通のティッシュペーパーは、トイレットペーパーと違い、水にぬれても 破れないよう、薬剤を混ぜるなどして加工してあります。 鼻をかむ時などは、水に強い方が助かるわけですが、使う場面によっては、 この強さが災いします。 例えば、山の中などトイレ以外で使用した場合、なかなか分解されないた め、白い花が咲いたようにティッシュが点々と残り、景観を損ねるのです。 まずは、トイレ以外で用を足さないことが一番ですが、仕方なかった場合 には、ティッシュは、ペットのふんを持ち帰るのと同様に、袋などに入れて 持ち帰り、燃えるゴミとして捨てましょう。 また、ティッシュは、トイレで使っても問題です。 水に強いため、水洗トイレを詰まらせ、くみ取り式トイレでも、汚物の量を 増やすのです。 山小屋のトイレの場合、多くは、し尿をため、登山シーズンが終わったら流 して捨てているため、山肌にティッシュが白い川のように残ってしまいます。 今は、水に溶けやすくし、その分厚手にしたティッシュも開発されていて、 採用する広告主も出てきています。 野山に捨てない、トイレで使わない、ということが一番だと思いますが、そ うした知識のない方もいらっしゃいますので、大切な運動だと思います。
上の二つの性質を兼ね備えた、水に溶けやすい再生紙100%のポケットティ ッシュもあります。 環境に配慮した商品の購入を勧めている、グリーン購入ネットワークのデ ータベース (http://www.gpndb.jp/)には、2種類の商品が紹介されています。
「ティッシュペーパー」→「ポケットタイプ」と選んでいくと、銘柄名はも ちろん、紙の白さや入っている枚数などのデータが載っています。
★ゴミ袋付き
富士山の北のふもとにある、山梨県勝山村 (http://www.vill.katsuyama.yamanashi.jp/kanko/FURUSATO/index.html)では、ゴ ミ袋2枚入りのポケットティッシュを2万個作って、学校やイベント会場で配 っています。 「ゴミをポイ捨てしないでほしい、できれば屋外に落ちているゴミを拾って ほしい」という願いが込められていて、縦45cm、横30cmの透明ポリ袋2枚が、 ティッシュの袋に納められています。 ティッシュはサトウキビの絞りかす、バガスで作ってあり、水にも溶けます。
去年メディアで報道されてから、各地の自治体から多数問い合わせがあっ たということで、みなさんのお近くでも、このアイディアを採用するところ が出てくるかもしれません。
★ケナフ?
ケナフを使ったティッシュもあります。 以前も書きましたが、ケナフが環境に優しいかどうかはよくわかりません。
再生紙より優しくないのは確かでしょうが、バージンパルプと比べた場合ど うでしょう。 日本で製紙材料として使われる木の多くは、住宅用材木などを取った後のい わば残り物で、木をそのまま使うことがあっても、よく問題になる熱帯の天 然林ではなく、植林管理された林のものがほとんどということです。 ケナフの良さは、1年草で普通の木よりも数倍の早さで育つ、すなわち、二 酸化炭素の吸収量が多いことです。 しかし、ティッシュに使った場合、ほとんどは焼却処分されますから、その 時点で、二酸化炭素はまた大気に出てしまいます。 このほかにもケナフにはいろいろと問題があるため、ポケットティッシュ の素材として、バージンパルプよりも環境に優しいとは言えないと思います。
★必要な分だけちぎる
ボックスティッシュにも言えることですが、気軽に使えるため、少しの汚 れなのに、1枚丸々使ってしまいがちです。 必要と思われる分だけちぎって使えば節約できます。
★広告
広告用のポケットティッシュに入っている広告の紙は、大きさが大体そろ っているので、捨てずにまとめれば、ちょっとしたメモ用紙に活用できます。
みなさんも、「ほかにこんなものがある」「こんな技がある」といった情 報がありましたら、お知らせください。 また、「今度、これを買おうと思っているんだけど、どんなものがいいか な?」とか、「古くなって、捨てようと思っているものがあるんだけど、何 かに使えるかな?」といった、リクエストもありましたら、どしどしお寄せ ください。 優先してお調べいたします。
→メール:eco@otomi.tv
----▼------------------------------------------------------
あとがき
私がいつも通っている散髪屋さんが、今度、移転して、リニューアルオー プンするそうです。 それを聞いて、ある光景を思い出しました。 去年の夏ごろでした。 近所を自転車で走っていると、向こうから、美容院用の古いいすをいくつか 載せた、軽トラックが走ってきます。 何げなくそのいすを見た時、背もたれの部分に書かれた大きな文字が、目に 飛び込んできました。 「長い間ご苦労様でした」 美容院が、改装するのか、つぶれてしまったのかはわかりません。 いずれにしても、長い間、一緒に働いてくれたいすを捨てるにあたって、色 んなことが思い出され、あっさりとは別れられずに、思わず書かれたのでは ないかと思います。 私は、物に対する感謝の気持ちに触れて、心があったかくなりました。 愛情を持って物に接する。 エコライフにも通じますよね。
インターネット放送局 otomi.tv 代表 富永秀一
●‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥● お得で楽しいエコライフ小技集 vol.11 ☆編集・発行 インターネット放送局 otomi.tv URL: http://otomi.tv E-MAIL: eco@otomi.tv
このメールマガジンの著作権は インターネット放送局otomi.tvに属します。 ●‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥● |
|
|
|
|