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▼クリックアンケート
・10月以降、廃車にする時、自動車フロン券を買わなきゃいけないって知っ
てました? 結果発表
・燃料電池のどの分野での活用に最も期待しますか?
▼燃料電池
・そもそも燃料電池ってなに?
・燃料電池ってなにがいいの?
・燃料電池にもいろいろある
・それで、いくらなの?
・課題は?
・携帯電話やノートパソコンにも
▼あとがき
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クリックアンケート
まずは、先週のアンケートの結果です。
質問:
10月以降、廃車にする時、自動車フロン券を買わなきゃいけないって
知ってました?
1 前から知っていた 12人
(9%)
2 最近知った
12人 (9%)
3 初耳
112人
(82%)
ということで、ほとんどの方は初耳だったようです。
もう少しきちんと告知すればいいのにと思いますが、20日の自動車フロン券
販売開始を前に、来週の後半には、マスメディアが一斉に取り上げ、認知さ
れるようになるのでしょう。
○コメントボードより
お名前:z-kei
「仕方ないことや やむおえんでしょう。」※
最近知った
「メーカーが販売価格に含めるべき」といった意見も出るかなと思いまし
たが、「仕方ない」という方が多いようです。
たくさんの方にお答えいただきましてありがとうございました。
今回は、燃料電池の活用分野についてです。
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燃料電池のどの分野での活用に最も期待しますか?
◆自動車用
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010a01 >
◆家庭用(発電・給湯)
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010a72 >
◆携帯電話やノートパソコン用
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010ae3 >
◆大規模発電用
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010a54 >
◆期待しない
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010ac5 >
◆わからない
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010a36 >
■途中経過・最終結果を見る
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012010a90
>
■コメントボード
┗<
http://clickanketo.com/cgi-bin/cb.cgi?q0001201037
>
☆締切:2002年09月19日18時00分
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リンクをクリックするだけですので、気軽に参加してみてください。
燃料電池の活用分野については、今号に出てきます。
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燃料電池
今回は、愛知県春日井市にお住まいの、yosakuさんのリクエストにお答え
して、「燃料電池」のテーマでお伝えします。
燃料電池は、現段階では、家庭用として簡単に手に入る状態ではありませ
んが、クリーンなこれからの発電・給湯装置などとして大きな期待が寄せら
れています。
それほど遠くない将来に、各家庭に色んな形で入っていくと思われますの
で、知っておいて損はありません。
自動車用については、以前お伝えしましたし、大規模発電用は身近でない
ので、今回は、主に家庭用についてです。
★そもそも燃料電池ってなに?
燃料電池は、電池という名前が付いていますが、発電装置です。
学校で、水の電気分解って習いましたよね。
水に電気を通すと、水素と酸素が発生するというものでした。
燃料電池は、その逆で、水素と酸素を反応させることで、電気を起こすの
です。
★燃料電池ってなにがいいの?
燃料電池は、水素と酸素の反応の結果出てくるのが水だけなので、大変ク
リーンで、地球温暖化対策にもぴったりの装置です。
ただし、水素を、都市ガスやLPガスなど、他の燃料から取り出す場合は、
二酸化炭素、そして、わずかながらも有害物質が出ます。
また、水素を作り出す時のエネルギーによっても、二酸化炭素、排ガスが
出ます。
ですから、水素を、クリーンな方法で作り出すことが理想です。
・水から、太陽光発電や風力発電などのエネルギーで水素を取り出す。(ただ
し、砂漠や海など電力消費地から離れた所で)
・工場で生産の過程で出る、副産物としての水素を利用する。
・植物が原料のメタノールから水素を取り出す。(メタノールをそのまま使う
方法もある)
・生ごみ処理などで出るメタンガスから水素を取り出す
・天然ガスをガス田近くで分解して水素を取り出し、残った炭素を地中に戻
す
例えば、このような方法です。
燃料電池のもう一つの大きなメリットは、30〜60%と、発電効率が高いこ
とです。
これまでのいわゆるエンジンの効率は、15%程度でした。
さらに、反応の時発生する熱を抑えるための冷却水が温められ、お湯にな
るので、給湯装置としても利用できます。
電気とお湯の両方を利用すれば、総合的なエネルギー効率は、さらに高ま
り、80%ほどにもなります。
また、太陽の光や風の強さなどに左右されず、いつでも安定して電気など
を供給できる、電気を使う場所で発電できるので送電のロスがない、音が静
かといった利点があります。
★燃料電池にもいろいろある
一口に燃料電池といっても、いろいろあります。
リン酸形がいち早く商用化され、すでに日本でも、昨年度の時点で、累積で
209か所、稼働中で66か所の工場、病院、ホテルなどで、発電や給湯に使われ
ています。
しかし、リン酸形は、装置が大きく、運転温度が約200度と高いため、小さ
くでき、常温〜100度程度で運転できる、家庭用、自動車用として研究が進ん
でいるのが、固体高分子形です。
★それで、いくらなの?
来年には、家庭用燃料電池が発表され、2004年には発売されると見られて
います。
その時は、1kwで50〜100万円くらいだと予想されます。
常に同じ出力で運転を続け、足りない時は電力会社から電気を買い、余っ
た時は売るという方法なら、平均的な家庭では、0.5kw程度で、ほぼプラスマ
イナスゼロにできるはずです。
1kwあれば、相当売電できることになります。
一般世帯の、年間の光熱費の平均が約18万円です。
都市ガスなり、LPガスなり、水素なり(2004年では無理か)の光熱費が、いく
らになるかですが、仮に都市ガスを年間2500立方メートルほど使うとして、
今の小型空調選択契約並みの割引料金で計算すると、年間約20万円です。
しかし、売電によって年間約10万円の収入が見込めるため、年間約8万円得
をする計算になります。
すると、50万円なら、6年余りで元が取れることになります。
ちなみに、各メーカーの寿命の目標は、約10年ですし、当初は補助金が出
る可能性が高いので、出費が50万円程度に収まるなら、買った方が得という
ことになります。
さらに、2010年には、1kwあたり10〜30万円にすることを目標に開発が進め
られています。
本当にここまで価格が下がるなら、爆発的に売れる可能性があります。
★課題は?
お湯がタンク一杯であっても、発電すれば、お湯も同時にできてしまいま
す。
電気は、余ったら売ればいいのですが、お湯が余った時は捨てるしかあり
ません。
これをどうするかが課題の一つです。
熱を利用して冷暖房ができるといいのですが、システムの価格が上がって
しまうかもしれません。
経済性についての課題は、電力会社が、きちんと買い取るかどうかでしょ
う。
電力会社が買い取らなければ、上で書いたシナリオは完全に崩れます。
電気が余らないように出力を細かく制御し、消費電力が1kw(ドライヤー1つ
程度)を越える時は、電気を買うことになります。
それでも、効率が上がるため、トータルの光熱費は年間2万円程度、得にな
るでしょうが、補助金で装置の価格が半額になったとしても元を取ることは
難しくなります。
消費者が発電所を作ってやるというのですから、電力会社は買うべきでしょ
う。
なにより、せっかくのクリーンな発電設備の能力を無駄に抑えることは、
社会的に大きな損失です。
もし、自主的に買い取らないなら、法律化してでも買い取りを義務づける
必要があると思います。
もう一つ、当初は都市ガスやLPガスを使うとしても、いずれは、水素管が
各家庭に張り巡らされるようになる可能性があります。
その時、燃料の変更ができるかどうかです。
都市ガスなどから水素を取り出す装置が不要になるだけですから、原理的に
は簡単なはずですが、メーカーが変更を全く考慮せずに設計していたら、で
きないか、できても高く付くことになりかねません。
メーカーは、燃料の変更が簡単に低価格でできるようあらかじめ考えて製
品を作ってほしいものです。
★携帯電話やノートパソコンにも
燃料電池は、自動車、家庭用発電・給湯器以外に、携帯電話や、ノートパ
ソコンなどに組み込もうという動きもあります。
容積当たりの電気の供給能力が、リチウムイオン電池より高く、燃料を補
給するだけで、充電が必要ないのですぐ使える、といったメリットがありま
す。
燃料として、水素やメタノールのほか、水というものも、計画されていま
す。
水を入れると、内蔵されたカルシウムと反応して水素が出る仕組みです。
携帯やノートパソコンの電池がなくなったら、水を注げばいい、という時
代が、まもなくやって来るのかもしれません。
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あとがき
この前の日曜日、環境デーなごやのステージにお越しいただいた方々あり
がとうございました。
ステージ上で、映像が使えない制約がありましたが、次々と、実演しなが
ら、環境に優しい小技を御紹介しました。
大半は、講演ではお話ししているものの、メールマガジンや、動画作品で
はまだお伝えしていないことでした。
これからも、それぞれの特徴をいかしながら、様々な形で環境問題、エコ
ライフについて情報発信していきますので、是非、講演やイベントの方にも
お越しください。
インターネットeco放送局 otomi.tv 代表 富永秀一
●‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥● お得で楽しいエコライフ小技集 vol.37 ☆編集・発行 インターネットeco放送局 otomi.tv
URL:
http://otomi.tv
E-MAIL:
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インターネットeco放送局otomi.tvに属します。
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