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vol.44 2002/11/1発行 ★住宅 断熱材★

 

 

   ◎メニュー◎  
   ▼クリックアンケート
   ・お住まいの一戸建て、マンション、アパートの断熱方法は?
   ・内断熱・充てん断熱とお答えの方、結露しますか?
   ・外断熱・両断熱・外張り断熱・充てん断熱+外張り断熱とお答えの方、結露
   しますか?
   ・住宅用断熱材に何を一番求めますか?
   ▼住宅 断熱材
   ・断熱材の性能は熱伝導率でみる
   ・無機繊維系
   ・木質繊維系
   ・発泡プラスチック系
   ・その他
   ▼あとがき
   ・愛・地球博でグリーンマップ作り
   
   ----▼-------------------------------------------------------------
   クリックアンケート
   
    まずは、先週のアンケートの結果です。
   
   質問:お住まいの一戸建て、マンション、アパートの断熱方法は?
   1 内断熱(鉄筋コンクリート造)                    8人 (10%)
   2 外断熱(鉄筋コンクリート造)                    1人  (1%)
   3 両断熱(鉄筋コンクリート造)                    3人  (4%)
   4 充てん断熱(木造・鉄骨造)※柱と柱の間に断熱材  8人 (10%)
   5 外張り断熱(木造・鉄骨造)※柱より外側に断熱材  4人  (5%)
   6 充てん+外張り断熱(木造・鉄骨造)               1人  (1%)
   7 無断熱                                       12人 (16%)
   8 その他の断熱方法                              1人  (1%)
   9 わからない                                   39人 (51%)
   
    うーん、半数以上の方は、「わからない」ですか・・・。
   住まい選びの時、かなり優先して検討した方がいいポイントなんですけどね。
   
    でも、私も、無断熱の前の家に住むまで、断熱の大切さに気付いていませ
   んでした。
   
   ○コメントボードより
   お名前:やまん
   「引っ越して3年目の冬。
   外と家の中の温度差が無いような季節になって参りました。」
    お答え:無断熱
   
    経験からお察しいたします。
   お体にお気をつけください。
   
    今後、今の家でもできる断熱性を高める工夫についても取り上げる予定で
   すので、参考にしていただければ幸いです。
   
   質問: 内断熱・充てん断熱とお答えの方、結露しますか?
   1 窓・壁など全体的にする                       5人 (19%)
   2 窓・水回り(バス・トイレ・キッチンなど)でする 8人 (31%)
   3 水回りだけでする                             2人  (8%)
   4 一切しない                                   6人 (23%)
   5 わからない                                   5人 (19%)
   
   質問: 外断熱・両断熱・外張り断熱・充てん断熱+外張り断熱とお答えの方
   結露しますか?
   1 窓・壁など全体的にする                       2人 (18%)
   2 窓・水回り(バス・トイレ・キッチンなど)でする 1人  (9%)
   3 水回りだけでする                             1人  (9%)
   4 一切しない                                   4人 (36%)
   5 わからない                                   3人 (27%)
   
    サンプル数が少ないですし、地域や工法、住まい方などによる差も大きいの
   で、何とも言えない面はありますが、やや、外断熱系の方が結露しにくいよ
   うです。
   
    それでも、全体に結露するという方がいらっしゃいます。
    灯油やガスのストーブ、ファンヒーターなど、排ガスが室内に開放される
   タイプの暖房器具を使っていらっしゃるのかもしれません。
   
    せっかく外断熱系にしたのに、これでは報われません。
   メーカーや管理者は、住まい方のアドバイスまでしっかりしてほしいと思い
   ます。
   
    みなさん、アンケート、コメントありがとうございました。
   
    今回は、断熱材に求めるものについてです。
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   住宅用断熱材に何を一番求めますか?
   
   ◆断熱性能の高さ
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593ae1 >
   ◆価格の安さ
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593a52 >
   ◆燃えにくさ
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593ac3 >
   ◆リサイクル素材であること
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593a34 >
   ◆水分を含みにくいこと
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593aa5 >
   ◆有害なガスが発生しないこと
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593a16 >
   ◆フロン・代替フロンを使わないこと
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593a87 >
   ◆その他(コメントボードにお願いします。)
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593af8 >
   ◆わからない
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593a69 >
   ■途中経過・最終結果を見る
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00012593a70 >
   ■コメントボード
   ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/cb.cgi?q0001259324 >
   
   ☆締切:2002年11月07日18時00分
   ★協力:メールマガジンをおもしろくする《クリックアンケート》
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    リンクをクリックするだけですので、気軽に参加してみてください。
   
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   住宅 断熱材
   
    愛知県春日井市にお住まいの、NPO法人環境市民所属 大久保 巌さんから
   頂いた、「住宅に関して」のリクエストにお答えしています。
    3回目の今回は断熱材についてです。
   
   ★断熱材の性能は熱伝導率でみる
   
    断熱材の断熱性能は、熱伝導率でみます。
   これは、熱の伝わりやすさを表したもので、数値が小さいほど断熱性が高い
   ことになります。
   
    断熱材の種類ごとの標準となる性能は、財団法人 省エネルギーセンター
   のWebサイトなどで見られます。
   (http://www.eccj.or.jp/law/dan.html)
   
    なお、単位は、W/mKの場合と、kcal/m・h・℃の場合がありますが、この文
   章の中では、W/mKです。
   
   ★無機繊維系
   
    グラスウールやロックウールなどです。
   
    グラスウールは、ガラスを溶かし、細い繊維にして、綿状に加工した断熱
   材です。
   
    他の断熱材に比べると断熱性能は、10Kタイプ(1立方m当たり10kgの密度)で
   熱伝導率が、0.048(W/mK)と高くないのですが、安い、約10分の1に圧縮して
   運搬できる、燃えない、吸音性がいいなどの利点があり、住宅用断熱材とし
   て60%以上と、圧倒的に多く使われています。
   
    繊維を細くし、密度を高めた高性能の24Kタイプだと、熱伝導率は、0.032
   となっています。
   
    原料の85%はガラスビンや、建物、車などの窓ガラスをリサイクルしたも
   のです。
   また、使用後、きちんと回収さえすれば、再生することも可能です。
   
    しかし、水分を含みやすいため、温度差や防湿、通気などの対策がきちん
   とされていない場合、結露がおき、長期間びしょびしょの状態になって、カ
   ビが生えたり、柱などを腐らせることもあるようです。
   
    ロックウールというのは、もともとは、玄武岩を溶かして繊維化して作る
   ものですが、日本では、多くが、鉄鋼を作る時に出るスラグから作られてい
   ます。
   
    0.034〜0.036と、グラスウールより若干高い断熱性を持っています。
   また、耐熱性、防音性も優れています。
   
    なお、グラスウールも、ロックウールも、接着剤からホルムアルデヒドが
   発生する可能性があります。
   
   ★木質繊維系
   
    天然パルプや、新聞の古紙などから作られるセルローズファイバーや、天
   然の木質繊維を使用した繊維板などがあります。
   
    セルローズファイバーは、熱伝導率が、0.038と、一般的なグラスウールよ
   りも断熱性が高いのですが、繊維板だと、0.045〜0.052と、ほぼ同じです。   
   
    製品によって様々ですが、木質繊維系は、一般的に、吸放湿性が良く、吸
   った水分を出せるよう施工に気をつければ、水分を長期間、大量に含む心配
   はあまりないようです。
   
   ★発泡プラスチック系
   
    ポリスチレン、硬質ウレタン、ポリエチレン、フェノールなどを発泡させ断
   熱材としたものです。
   
    全体的に、断熱性が高いのが特徴です。
   
    特に、ウレタンフォームや、最新のフェノールフォームだと、0.020〜0.0
   22と、グラスウール10Kの倍以上の断熱性能です。
   
    また、水分をほとんど含まないため、カビが生えたり、柱などを腐らせる
   心配があまりありません。
   
    ただし、発泡にフロンが使われてきたため、回収する必要があります。
   フロンや代替フロンは、二酸化炭素の数百から数千倍も地球温暖化を進める
   ため、せっかく断熱性を高めて省エネをしても、フロンが大気中に出てしま
   っては、効果は帳消し、場合によっては、かえって温暖化を進めることにも
   なりかねません。
   
    しかし、環境省は、冷蔵庫の断熱材のフロン回収は立法化の準備を進めて
   いますが、建築用については、分別回収の取り組みが進んでいないことから
   見送っています。
   
    フロンの使用を禁止し、建築物解体時のフロン回収を義務づける法律を早
   く作る必要があるように思います。
   
    なお、耐火性は高くないものが多いのですが、最近は、引火温度が300度以
   上といったかなり火に強いものもでてきています。
   
   ★その他
   
    その他、様々な断熱材が考え出されています。
   数字は熱伝導率ですが、各製品のメーカーや販売店が公表しているもので、
   標準的な数値とは限りません。
   
   ・炭化コルク 0.038〜0.039
   ・ビデオテープやオーディオテープなどを作る時に出る廃材を使ったもの 
   0.036
   ・炭酸カルシウムを発泡させたもの 0.037
   ・羊毛 0.038〜0.045
   ・綿 0.040
   ・ペットボトルをリサイクルしたもの 0.033〜0.039
   
   などなど。
   
   断熱性、価格、使う場所などを総合的に考えて選んでください。
   

 

講演


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   あとがき
   
    2005年に愛知県で、環境をテーマにした国際博覧会、愛・地球博が開かれ
   ます。
   
    当初は、典型的な開発型博覧会が計画されていたため、反対の声も大きか
   ったのですが、その後、会場計画を変更したり、市民の意見を吸い上げる姿
   勢を見せるなど、かなり様子が変わってきました。
   
    まだ、財政的な理由などから開催に反対する声もありますが、私は、どう
   せやるのであれば、意義のあるものにしなければならないと考えています。
   
   
    そこで、愛知県のパビリオンの中に、県民参加で作るフロアがあるのです
   が、その内容を決めたり、実行していく、新しいワーキンググループのメン
   バーになりました。
   
    今計画されている最大のイベントが、愛知県のグリーンマップ作りです。
   
   グリーンマップというのは、環境に関係する場所を地図上に示していくもの
   で、渡り鳥の飛来地や、紅葉の名所、湿地といったところから、環境荒廃地
   区、大気汚染源といった負の部分まで表示していきます。
   
    私は、そこに、動画版のグリーンマップの作り手として加わりたいと考え
   ています。
   
    今、愛知県内の各地域や、テーマごとに、中心になってマップ作りを進め
   てくれる、マップメーカーを募集しています。
   
    今度の3日(日)と4日(振休)、午後1時〜6時、このグリーンマップ作りに関
   する展示や説明会が開かれます。
   
    特に、4日は、午後1時半からグリーンマップジャパン共同代表の堀内正弘
   さんの講演があり、その後、会場周辺で、実際にグリーンマップ作りを体験
   するワークショップも開かれます。
   
    関心がおありの方は、是非、名古屋市中区丸の内3-16-29の新東通信8Fまで
   お越しください。
   入場は無料です。
   
            インターネットeco放送局 otomi.tv 代表 富永秀一
   
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   お得で楽しいエコライフ小技集 vol.44
   ☆編集・発行 インターネットeco放送局 otomi.tv
   URL:    http://otomi.tv
   E-MAIL: eco@otomi.tv
   
   このメールマガジンの著作権は
   インターネットeco放送局otomi.tvに属します。
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