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vol.21 2002/05/24発行 ★ダイニングテーブル前編★ |
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◎メニュー◎ ・ダイニングテーブル前編 ・あとがき
----▼------------------------------------------------------ ダイニングテーブル前編
ダイニングチェアに続いては、ダイニングテーブルの“エコ技”です。 今回は、購入する時のポイントです。 どうせ買うなら、多少高くても100年以上もつものにしましょう。 その方が長い目で見ると得になります。
ダイニングチェアと同じく、無垢材なら、ホルムアルデヒドなど有害化学 物質が揮発する可能性は少なく、表面が傷ついても、削ってきれいにできる ので、長期間使えます。 無垢材といっても、一枚板だけでなく、何枚もの板を集めた集成材も、合 板や繊維板ではないという意味で、無垢と表示されている場合もあります。 無垢の一枚板は、高価ですが、年月がたつほど味わい深くなる良さがあり ます。 しかし、特に大きいため、無垢材を使い慣れていない業者のものだと、反 (そ)ったり、割れたりする可能性があります。 無垢の集成材は、比較的安く、一枚板と同様、傷が付いたら表面を削るこ とができます。 しかし、接着剤や塗料に有害化学物質が使われていることもあります。 予算やこだわりに合わせて選びましょう。
★廃材利用
集成材にする場合は、ゴムの樹液を取った後のラバーウッドのように、廃 木材にするのも良いと思います。 ウィスキーの酒樽(さかだる)を分解した木で作った、テーブルもありま す。 蒸しながら力をかけ、樽の形に反っている材をまっすぐにして、集成材とし て使います。 酒樽には、非常に堅くて強いナラの一種、ホワイトオークが使われるので、 酒樽として50〜70年使った後でも、丁寧に扱えば、まだ、家具として100年は 使えるそうです。 ただし、表面を削り、塗装するので、ウィスキーの香りはほとんどしないそ うです。 ウィスキーが入っていた姿を想像して楽しみましょう。
★ホルムアルデヒドフリー
合板や集成材を使用する場合で、有害化学物質を避けたい方は、日本農林 規格(JAS)のホルムアルデヒド放出量に関する基準で最も厳しいFc0、日本工 業規格(JIS)の場合でEOを満たしているものにされると良いと思います。 基準値については、http://otomi.tvのメールマガジンのバックナンバー、 「床1 フローリング」のページにJASの場合が記載してあります。 JISも、ほぼ、FcをEと読み替えるだけです。
★近隣の材
輸送時の消費エネルギーや排出する二酸化炭素もポイントの一つです。 製品寿命など他の条件が同じなら、できるだけ近くで取れた木材の方が環境 には優しいと言えます。 ただし、国産材でも、国内を1000kmトラックで運ぶと、輸入材を海外から 5000km大型貨物船で運んで、国内でほとんど移動しなかった場合と消費エネ ルギーはあまり変わらなくなります。 大型貨物船の方が、単位当たりの消費エネルギーが、トラックより少ない からです。 ですから、同じ程度の材があれば、国産で、産地、工場ともに近くのもの を買う方が、環境に優しいと言えます。
★FSC
みなさんは、FSCという言葉をご存じですか。 持続可能な林業を行っている森林を認証する国際団体、森林管理協議会のこ とです。 ASPLUNDの、IKIシリーズ(http://www.interior.ne.jp/iki/index.html)に は、そのFSCの認証を受けた森林の木材を使ったダイニングテーブルがありま す。 無垢の、ニュージーランド産のマツ(パイン)で、密猟ワックスで仕上げて あります。 国内でFSC森林認証を受けている森林は、まだ4か所しかなく、そこの木材 を使ったダイニングテーブルは、今のところ見あたりませんでした。 今後、もっと増えていき、商品のラインアップも充実していくことを期待し ましょう。
★塗料
塗料もチェアと同様です。 樹脂系は、長持ちしますが、補修は難しく、中には有害物質を揮発するもの があります。 一方、自然素材は、度々塗り直すなどの手間はかかりますが、補修は簡単 で、純粋な自然素材なら、有害物質の心配はありません。
みなさんも、「ほかにこんなものがある」「こんな技がある」といった情 報がありましたら、お知らせください。 また、「今度、これを買おうと思っているんだけど、どんなものがいいか な?」とか、「古くなって、捨てようと思っているものがあるんだけど、何 かに使えるかな?」といった、リクエストもありましたら、どしどしお寄せ ください。 優先してお調べいたします。
→メール:eco@otomi.tv
----▼------------------------------------------------------ あとがき
最近、コンピューターウィルスが猛威をふるっていますが、ワクチンソフ トでも防げない、デマメールという悪質な手法もはやっています。 例えば、『「jdbgmgr.exe」というファイルがあったらウィルスに感染して るので削除しましょう。そして、友達にも教えてあげましょう。』といった 内容なのですが、「jdbgmgr.exe」というのは、Windowsの正式なファイルで、 削除してしまうとWindowsが正常に動かなくなってしまうのです。 みなさんは、このようなデマメールを受け取っても、決してその通りにし たり、友達に転送したりしないようにしましょうね。 それにしても、どうして人を困らせて喜ぶ人たちがいるんでしょう。 悲しいことです。
インターネットeco放送局 otomi.tv 代表 富永秀一
●‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥● URL: http://otomi.tv E-MAIL: eco@otomi.tv
このメールマガジンの著作権は インターネットeco放送局otomi.tvに属します。 ●‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥● |
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